『凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩 広域編』

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凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩 広域編』9月5日(火)に発売されます。とてもありがたいことに2冊目です。カバーの文字色は緑からオレンジへ。

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前著では、上町台地を中心に【 大阪城/道頓堀/大阪駅/天王寺/阿倍野/住吉大社/仁徳天皇陵古墳/十三/千里丘陵/柏原/石切/川西・伊丹 】の高低差を辿りましたが、今回はさらに広げて、エリア数も前回の12から14に拡大、さらに小探検として5エリアを紹介しています。各エリアでは古代まで遡り、地域の豪族や町のなりたちの話を中心にまとめています。もちろん、できるだけわかりやすくを心がけて解説していますので、歴史に詳しい方にはちょっと物足りない部分があるかも知れませんが、その辺りはお許しを…。また、大阪層群など地質に関してもわかりやすく解説しています。

とりあえず(目次)は↓こんな感じ。

Ⅰ 大阪の地形の魅力 高低差概論

1 大阪の古層を辿る
ミルフィーユのような大阪層群/京都も奈良も海だった/古道と旧道のくねくね道/
古墳と最先端土木技術集団/消えた河内の巨大池と汀線

2 中世から近代の高低差
摂河泉と城郭の移り変わり/寺内町の高低差/
水と戦い続けた歴史/酒どころは水どころ

3 地形散歩という名の小探検
低地に点在する山々/河内湖の名残を辿る〈深野池跡〉/旧大和川跡と遊水地〈花園〉/
環濠自治都市を辿る〈平野〉/古堤街道を辿る〈京橋〉

Ⅱ 大阪の高低差を歩く 広域編 

北摂の高低差
①丘陵地の縁を辿る[ 豊中 ]
②断層と地溝帯[ 箕面 ]
③千里丘陵の凹凸を辿る[ 茨木・万博公園 ]

古代との対話
④星降る伝説が残る町[ 交野 ]
⑤応神天皇陵古墳と断層[ 古市 ]
⑥王家が眠る谷[ 二上山 ]

微高地を辿る
⑦神崎川付け替えと文禄堤[ 神崎川・守口 ]
⑧海岸線と砂州列を辿る[ 尼崎 ]

城と寺内町の高低差
⑨段丘崖を辿る[ 枚方 ]
⑩古墳群と高槻城[ 高槻・富田 ]
⑪天王山と男山[ 大山崎 ]
⑫五月山と段丘崖[ 池田 ]
⑬岸和田城と貝塚寺内町[ 岸和田・貝塚 ]
⑭河岸段丘と寺内町[ 富田林 ]



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今回も地図の作製は杉浦貴美子さんにお願いしました。どの地図もとても素敵です。ちなみに、いま開いているページは二上山(にじょうざん)。後ろの背景にある白い塊は屯鶴峯(どんずるぼう)の凝灰岩が露出している場所です。

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本をのけるとこんな場所。凝灰岩の層が観察できますよ。

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凝灰岩は加工しやすいので、古墳時代は石切り場に、奈良時代は石窟寺院ができ、近代には軍の巨大地下壕がつくられたりと、じっくり取り上げると紙面がまったく足りなくなるような場所。

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前著では仁徳天皇陵古墳周辺を取り上げましたが、今回は応神天皇陵古墳周辺を取り上げました。

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古市古墳群の中には、城に転用されていた古墳もいくつかありますが、中でも高屋城は有名なのでそれに関しても痕跡探しなどを…。

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基本的には、前著を読んでいなくても「広域編」だけで完結するように作っています。ですので「2」ではなく「広域編」にしました。旅行ガイドブックなどに載らないような写真がたくさん詰まっていますので、地図と写真を見ているだけで結構楽しめるかも。書店に並びましたらお手に取っていただけると嬉しいです。

で、
タイミングが偶然に重なったのですが、
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「大阪」と「大坂城・真田丸スペシャル」が収録された「ブラタモリ10」が9月15日に発売されます。お恥ずかしいですが、私もちょこちょこ出ております。「大坂城・真田丸スペシャル」で紹介された松江歴史館の絵図は「ブラタモリ」本にしっかり載っていますが、「浅野文庫所蔵 諸国当城之図」の「真田丸(摂津)」の絵図は、緑色の前著に載っていますので合わせて見るのもありかと…。


(おまけ)
クリアファイル
出版社の洋泉社さんにA5サイズのクリアファイルを2種類作っていただきました。大阪市内の一部大型店舗で、特典としてクリアファイルがもらえます。なお数に限りがありますので、品切れの際はご容赦ください。(書店さんへの納品が5日になると聞いているので、朝早くお店に行ってもまだ届いていない可能性があるのでお気をつけ下さい)


  

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日本地図学会・特別セッション&東京カルチャーカルチャー

08:00

「日本地図学会」定期大会会場は
慶応義塾大学日吉キャンパス


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2017年8月8日(火)から11日(金)まで慶応義塾大学日吉キャンパス来住舎で開催された日本地図学会・定期大会の2日目に特別セッションとして登壇させていただきました。テーマは「デジタル標高データ」が生んだ凸凹「地形散歩」ブーム。東京スリバチ学会の皆川会長の話の後、デジタル地図の活用についてのお話をさせていただき、今尾恵介さん(著述業)と石川初さん(慶應義塾大)のお話の後、NHKチーフディレクターである尾関憲一さんを交えて討論会を行いました。尾関さんがブラタモリを立ち上げた時のお話等を聞きながらとても有意義なひと時でした。学会初体験ということで、他の発表もみせていただき、学会とはこういうことをするのかと、なかなかいい経験ができました。学会を知らずに学会を名乗っているのかという声が聞こえてきそうですが、まぁ、それはそれとして…。

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皆川さん、流暢なトークでとても素晴らしい発表でしたが、学会という事もあったのかガンダムネタとスターウォーズネタは封印されていました。

で、翌日はかなりカジュアルな東京カルチャーカルチャー(渋谷)のイベント。このイベントも日本地図学会「地理学とアウトリーチ専門部会」プレゼンツです。

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一応、「東京スリバチ学会」VS「大阪高低差学会」というタイトルですが、すんごいメンバーの方々が集まりました。

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場所がお台場から渋谷に移って初めての東京カルチャーカルチャーでしたが、案の定プチ迷子になりながら無事到着。

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会場はこんな感じ。満員御礼でした。

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洋泉社さん、物販もしてくださっていました。
ありがとうございます!スリバッチのおまけが付いていたようです。
できたてホヤホヤの本田創さんの「東京暗渠学」や松本泰生さんの「凹凸を楽しむ 東京坂道図鑑」も並んでいました。

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実は、裏側では進行をどうしきるのかピリピリしてまして、当日その場で強引に作ったのがこれ。

たぶん↑これではわからないと思うのでちょっとだけ補足を↓。

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まず、司会進行が「ちずらぼ」の遠藤宏之さんと「境界協会」代表の小林政能さん!で、あの今尾恵介さんがゲストコメンテーター的な役割を。超贅沢です。日本地図学会の森田会長のお話の後、地図展で優秀賞を受賞した吉田桃子さんの「現代の江戸切絵図」のお話。これがいきなりかなり盛り上がった。で、皆川さんがガンダムネタを仕込んだゆるめの話をさせていただいて、3Dプロジェクションマッピングの芝原暁彦さんと言語学者の島田泰子さんとの共同論文で、方言の分布を3Dマップに重ねあわせるとすごいぞというお話。ちなみに芝原さんもガンダムネタをほり込んでましたよ。で、地理女ネットの森順子さんの活動と地図女子の八代愛さん、その後に赤色立体地図の千葉達朗さんのお話。すごかった。で、最後に石川さんにまとめていただいて見事まとまりました。遠藤宏之さんと小林政能さんの仕切りが素晴らしく、時間通りおさまったのは奇跡に近い。でも、みなさん話し足りなかったかも…。ただ、これだけのメンバーに声をかけて集められるのは太田弘さんしかいないかも。超贅沢な地図学サイエンスカフェに参加できてうれしかったです。

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最後に、吉田桃子さんの「現代の江戸切絵図」のアップ。道路が川、スクランブル交差点が池で、信号が青になる45秒間だけ、橋がかかるという設定だそうです。とても素敵です。

(おまけ)
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この日は偶然にも皆川さんのお誕生日で、プチ誕生日会になりました。
皆川さん、お誕生日おめでとうございます!


地図学サイエンスカフェまとめ→ https://togetter.com/li/1139446




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