馬見丘陵公園・馬見古墳群

07:30

【古墳ファイル 3(奈良県)】
馬見古墳群(うまみこふんぐん)


知らなかった。
奈良にこんな整備された
古墳公園があったとは。


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馬見古墳群の保全と活用をするために整備された馬見丘陵公園です。こんな公園があったなんてまったく知りませんでした。公園の東端にある無料駐車場に車をとめて公園を時計まわりで一周してきました。

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いきなり公園の入口にある石棺。最初はレプリカかなと思ったのですが、解説を読むと香芝市の北今市2号墳からでた本物だそうです。

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石棺を囲んだベンチなんて他にないでしょうね。石棺の横でお弁当を食べる風景はなかなかシュールで面白いかもしれない。

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公園はとてもきれいに整備されています。この風景のどこかに古墳があるのだろうかと思っていたら、

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ここに前方後円墳がありました。木で隠れてわかりにくいですがあとで行ってみましょう。

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歩道橋で道路を越えます。

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じつはその道路は佐味田狐塚古墳の真上を通っているみたい。

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こっち側が前方部です。ちょっと行ってみましょう。

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歩道橋の上にも土と石が敷かれていました。

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向こうに最初に渡った歩道橋が見えます。

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佐味田狐塚古墳の後円部です。きれいな曲線だ。

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大きな森が見えてきました。馬見古墳群で一番大きな巣山古墳です。

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前方部と後円部。私が立っている芝生エリアも気持ちいい。

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クビレ部の「造り出し」がはっきりわかりますね。

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三吉(みつよし)2号墳、古墳のカタチは帆立貝式古墳です。

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てっぺんは芝生ではなくタイル張り。後ろにスロープがあるので車いすでも上れるようになっています。

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それほど高くないが見晴らしはよいですね。右の森は巣山古墳です。

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古墳のてっぺんはいい。

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実は左の池の所にタダオシ古墳がありました。気付かずに通り過ぎてしまった…

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ナガレ山古墳です。

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このような解説板があるとありがたい。

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この古墳は昭和50〜51年に土取りで破壊されかけたようですね。

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変遷がわかりやすいです。2)自然地形を利用して 3)5世紀初期に完成。4)その後、経年変化で土に覆われ 5)土取りにより一部破壊。6)平成9年に整備が完成しました。

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カタチがよくわかります。

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解説に写真が出ていましたが、前方部に粘土槨(ねんどかく)が出ています。

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クビレ部分がいい。

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後円部から前方部を見たところです。

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パノラマ写真が劣化してよくわかりませんが、大和三山や二上山が見えるようです。

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…見えないけど。

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東方面です。劣化が激しすぎて残念ですが、

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おっ、最初に紹介した倉塚古墳が見えますよ。ということは、あっちからもこっちが見えているかもしれませんね。

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葺石は半分だけで半分は芝になっています。

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円筒埴輪が立てられているのは、神聖な場所への立ち入りを防ぐ役割があったのだとか。

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ナガレ山古墳のすぐ近くに古墳の分布図がありました。このエリア内だけで30基も確認されています。

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巣山古墳から全体をみるとこんな感じ。それぞれの古墳は表面に葺石があったりなかったりがしてますね。

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カタチも大きさもいろいろで面白い。古墳時代はどのような風景が広がっていたのだろう?すごい場所です。

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ここは馬見丘陵公園館。

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館内には古墳の資料などが展示されています。

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この森は乙女山古墳です。

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帆立貝式で後円部に造り出しがあるちょっと変わったカタチ。

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ただ、離れた場所から見てもカタチがわからない。

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乙女山古墳前の池から対岸を見ると丸い小山が見えます。一本松古墳です。

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きれいに刈られている。あの小山は前方後円墳の後円部です。

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きれいなカタチをしています。

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後円部のてっぺんです。

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見晴らしがよくて気持ちいい。

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一本松古墳の解説板。

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その向かいに倉塚古墳(スベリ山古墳)の解説板がありました。

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この記事の一番最初に紹介した古墳です。あの小山が前方後円墳の後円部。

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ここがてっぺんです。

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ほら、向こうにナガレ山古墳の後円部が見えますよ。

ということで、馬見丘陵公園をひとまわりしてみました。ここはお弁当を持って出かけてもいい場所ですね。この公園の名称、馬見古墳公園にすればよかったのにと思ってしまった。もっとメジャーになってもいい公園だと思います。


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史跡高井田横穴公園

07:30

【古墳ファイル 2(大阪府)】
高井田横穴群(たかいだよこあなぐん)


匠の技が冴える横穴群

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柏原市立歴史資料館です。

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館内にある柏原市の立体地図。大和川と石川が合流する地域で、旧大和川が付け替えられた場所であることがわかります。

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赤い点はすべて古墳です。現在確認されているだけでも1500基近く、そのほとんどが10m〜20mの円墳で、6世紀後半から7世紀末の間に築かれたもののようです。

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資料館の紹介は割愛しますが、この古地図(攝河兩國水脉図・摂河両国水脈図)はちょっと気になった。大和川が付け替えられる前のもので開削ルートが記されています。

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資料館を出て最初に現れたのがこの横穴。柵があり中に入れないのが残念です。

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その横に横穴内部に描かれている壁画のレプリカが展示されています。

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不思議な絵が刻まれています。とんがり帽子とウエストが絞られた上着に太いズボン。

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こっちはとんがり帽子に南蛮人のような衣装。右の絵には小さく子供が描かれているのでしょうか。ごれも踊っているようにも見えて面白い。

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入口はかなり厳重。

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中はなにやら計測器中。壁画がわかりますでしょうか。さっきの絵は見えにくいですが実物はやはりちがう。

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この辺りは第3支群というエリア。

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柵の中には入れませんが横穴の入口はこのようになっています。

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このエリアは、横穴と横穴の距離がほどよい距離にある感じです。

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資料館から下りてきた公園の入口に史跡の石碑がありました。

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再び資料館の方にもどる途中、向こうの竹薮の下に下りて行きました。

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階段を下りた壁面に古墳が3つ並んでいます。かなり近距離にあるので埋葬者は家族だったのでしょうか。

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中はこのように直線的。地面には排水溝のようなものがありますね。

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端から反対側を見たところ。奥にもうひとつ古墳があります。

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第3支群13号墳。

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ここは天井が低いような気がします。壁面に絵のようなものが刻まれていますね。奥に石棺のようなものも見えます。

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公園内の丘の上に高井田山古墳があるので上ってみました。

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プレートには直径22mの円墳であったと書かれています。

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現在は上の土が残っておらず、天井も破壊されて玄室があらわになった状態。

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このように透明屋根で覆われています。

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近畿地方では最古の横穴式石室のひとつと考えられているようで、出土した土器から5世紀末の古墳だと考えられています。

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古墳が破壊されていたわりには出土品が結構多く出ていますね。

さて、
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今度は第2支群の古墳を見ていきます。

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6号墳です。ここは未完成の横穴だそうで、工具の跡が残っているのだとか。

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奥に入って行くといままでの古墳とすこし雰囲気が違う。岩に囲まれた横穴って感じがします。

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右側面に削った跡が残っていますね。どのような工具で削っていたのでしょうか。すでに鉄鑿が使われていたのかもしれませんね。改めて見ると当時の石の加工技術は凄かったのだと感心させられます。最先端技術が投入されていたのかもしれないな。まさに匠の技です。

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こちらは3〜5号墳です。このように一本の墓道から分かれて作られた横穴はひとつの家族によって次々に作られたものだと考えられています。

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とてもバランスよく3つの横穴が並んでいますね。不動産的にいうと三世帯独立型墳墓といったところでしょうか。

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近寄ってみましょう。

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5号墳です。

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4号墳です。

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さきほどの6号墳とは雰囲気が違いますね。職人の技術力も明らかに違うように感じます。

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入口から墓道を見たところ。

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これは第2支群の分布図です。黒い印は未調査の横穴。

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次は10〜17 号墳を見てみましょう。

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ここは11号墳のほぼ真上に10号墳が作られています。二階建て上下分離型墳墓という感じでしょうか。

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これは、14号墳と17号墳を横から見たところです。

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このように側面の大きな穴が空いていて中が見えます。ちょっと見えにくいですが右奥に作り付けの石棺があります。

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ここは正面から見るとかなり複雑に入り組んだ状態です。12号墳の上に14号墳が作られているのですが、墓道の角度が違うので交差している感じで、さらにそれらに寄り添うように17号墳が造られています。強いていうなら、二階建て中二階三世帯入り乱れ型墳墓といったところでしょうか。

最初に紹介したように、高井田横穴群はとても狭いエリアの古墳群で、山に奥には数えきれないほどの古墳があります。その中にも面白い古墳があるに違いない。いつか探し歩きに行きたいと思います。


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