大阪高低差学会第2回フィールドワークのご案内

12:00

大阪高低差学会
第2回フィールドワークのご案内
大阪の高低差を楽しむ・大阪縄文地形散歩

気候もそろそろ良くなっていくだろうということで、大阪高低差学会の第2回フィールドワークを開催したいと思います。今回は2回目ということもあり歩く距離を少し伸ばしました。といってもゆっくり歩いて3時間ほどのコースです。今回歩くのは上町台地の南部。とても変化のある地形で、かなり欲張ったコースを作りましたので、初心者の方でも上町台地の高低差を楽しんでいただけるのではないかと思っています。参加記念の缶バッチも用意しました。途中抜け、途中参加自由、会員以外の方の参加も大歓迎。とてもゆるいフィールドワークですのでお気軽にご参加ください。

開催日:11月3日(日)雨天決行(ただし悪天候の場合は中止)
集合場所:住吉大社太鼓橋手前(住吉万葉歌碑)
集合時間:12時15分(16時30分頃あべのハルカス前で解散予定)
参加費:100円(缶バッチと資料代です。小学生以下無料・缶バッチは参加記念でプレゼントします。)
※昼食を済ませてお集りください。
※住宅地を通りますので住民の迷惑にならないようにご注意ください。

申し込みはこちら→ http://atnd.org/events/44527

(※参加登録がなんらかの理由でできない場合は、コメント欄に非公開コメントのチェックを入れてメッセージを残すか、メールでお知らせください。おおよその人数を把握するための登録です。)

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これが今回歩く上町台地の地形図。崖沿いを住吉大社〜天王寺まで歩きます。結構変化がある地形ですよね。

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実際に歩くコースです。かなりくねくね歩きます。
住吉大社スタート(12:15)ー帝塚山古墳(13:15頃)ー阿部野神社石段(14:00頃・記念写真撮影予定)ー阿倍野七坂ー聖天山(15:00頃)ー天王寺(16:30頃)
※かなりアバウトなタイムスケジュールです。予定より早く終わるかもしれませんし、遅くなるかもしれません。ご了承ください。

見どころをアップ画像で↓。
大きめの画像貼っていますので、プリンターのある方は印刷して歩くと便利かも。

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(前半)住吉大社〜帝塚山古墳までの拡大。標高がゆるやかに高くなっていくはじまりです。

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(中盤)入江のような地形がポイント。いたるところに坂があり阿倍野七坂があるエリア。7つすべてを確認します。

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(後半)崖沿いをずっと歩いて行きます。上町台地の高低差を実感できるエリアです。

下見をした時の写真を簡単にご紹介します。

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住吉大社の太鼓橋を渡る手前。住吉万葉歌碑の前が集合場所です。

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この辺りがまだラグーンだった頃の地形をイメージしながら太鼓橋を渡りましょう。

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太鼓橋の下の池はラグーンの名残なのでしょうね。

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住吉大社の本殿の横を通り過ぎます。参拝する時間があまりありませんので、お詣りをする方は集合前に参拝を済ませてくださいませ。

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(d)ここは生根神社の石段です。この辺りから上町台地の高低差を感じる事ができるようになります。

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(f)住宅地の中に古い石段が残っています。坂と石段が共存するエリア。

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(g)プチ階段。ここも通ります。

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(h)東粉浜小学校横のゆるやかな石段。グランド内にも高低差を確認でき階段があります。

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(j)帝塚山古墳。中に入れませんが、昔はあのてっぺんからは大阪湾が一望できたのでしょう。

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(k)晴明丘南小学校裏の坂。圧巻の高低差。

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(l)石積みと階段の組み合わせが絶妙。階段を上った右側は民家の玄関でしたのでご注意ください。

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(m)阿部野神社の石段です。ここで記念撮影を予定しています。

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阿倍野七坂のさくら坂。

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谷沿いを歩いて行きます。右手に七坂(さくら坂、やしろ坂、みどり坂、みなみ坂)が続いています。

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少し離れて相生坂。立派な石柱です。坂ではなく阪なんですね。

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(o)聖天山 正圓寺。

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境内に上がるとそこは聖天山の山頂です。

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(p)聖天山公園にあるのトイレ。中はきれいでした。

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(q)この辺りはずっと崖が続きますが、ところどころに階段があります。猫に睨まれてしまいましたが…

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お年寄りにはこの階段は大変ですね。私も聖天さんの階段をよろよろ歩くおばあさんに声をかけられ下まで手をつないで一緒に下りました。高低差にはお年寄りとの出会いがあります。

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崖沿いの道の右手に阿部野墓地があります。そのむこうにあべのハルカスが見えてきました。

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(r)飛田新地の横を通っていきます。

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(t)ここが「グレートな石段」。私がはじめてこの石段を見たとき、おもわず「グレート!」と言ってしまったところから勝手にそう呼んでいます。高低差が圧巻ですよね。終盤にこの石段を上るのはきついかもしれませんが頑張って上りましょう。

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で、ハルカスが見える場所に出てきました。とりあえずダイジェストでポイントを紹介しましたが、紹介しきれていない見どころがたくさんつまったコースです。上町台地の崖沿いを歩く事はそうはないと思いますので、一緒に大阪の高低差を楽しみましょう。


より大きな地図で 大阪高低差学会 第2回フィールドワークコース を表示


(関連記事)
大阪高低差学会 第2回フィールドワーク・大阪縄文地形散歩」 十三のいま昔を歩こう

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第2回大阪高低差学会フィールドワークのお知らせ

01:19

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大阪高低差学会の秋のフィールドワークの開催日が決まりました。
11月3日(祝)に行います。
コースは住吉大社〜天王寺公園の茶臼山を予定しています。
コース内はなかなか面白い高低差がありますので、ご都合よろしければぜひご参加ください。
参加費は未定。前回は無料だったのですが、今回は缶バッチと資料をみなさんにお渡しする予定ですのでその実費分のみにしようかと考えています。(150円くらいかな…)

詳細が決まりましたらまた報告いたします。(新)



西宮の古代地形を歩く

00:30

西宮は入り海だった
そんな古代の地形を散歩しよう

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兵庫県西宮市に鎮座する広田神社の境内に、このような地図の説明板がある。特に左の地図がとても興味深い。

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地図には「古代遺跡(3〜4世紀)と現代の西宮」とあり、古代の地形図に古墳や須恵器などが出土した場所がプロットされている。中でも一番気になるのは、西宮の中心地一帯が海であったという事だ。これは早速調べないと。ということで、この地図の元となる地図を探してみました。

「西宮市史第一巻」より
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この地図は「西宮市史第一巻」に載っていた「津門の入り海の推定復元図」。広田神社にあった地図はかなりデフォルメされていましたが、こちらは忠実に古代の入り海の海岸線が書かれている。海岸線に沿って須恵器や弥生式遺物が出土しているのがよくわかります。津門(つと)では銅鈬も出土していたようですね。津門は、かつて栄えた港町。この入り海はよい船溜まりで、大陸往復の船が難波津へ入る前後に立ち寄ったであろうといわれており、日本書紀に見られる務古水門(むこのみなと)であるという説もある。

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この地図の範囲をカシミール3Dで見てみた。すると確かに「津門の入り海の推定復元図」と類似する地形が見えてくる。

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それらを重ねるとこのようになった。現在の地形は、都市化で低地の大部分が整地されていますが、わずかに古代の高低差の名残が残っているように見える。この地形で特徴的なのが、夙川下流域から東へ一直線に突き出た砂嘴(さし)部分。さらに先端の海側に大きなコブのような砂洲ができている。これは、夙川がこの入り海に流れ込んでいた証であり、夙川から流れてきた土砂が自然に堆積してできた地形であると思われます。

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さらに航空写真と重ねるとこのようになる。入り海に流れ込んでいたであろう夙川と御手洗川の推定流路を入れてみました。

この入り海は、万葉集に詠まれたのを最後に、記録や史料から姿を消してしまいます。おそらく、夙川と御手洗川から流れた土砂が港の機能を奪い、しだいに陸地化していったのでしょう。海に突き出たコブのようなエリアは宮水が湧き出る場所として有名な宮水地帯。六甲山地を源として夙川や御手洗川の清冽な水が、地下に浸透して伏流になりこの地下を流れています。宮水が酒造用水として無比の霊水といわれる所以は、塩分と硬度が比較的高いところ。それは、かつてこの地域一帯が入り海であったことと関係があるのかもしれません。

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すこし視点を変えて見てみましょう。

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2つの画像を見比べて古代の地形をイメージするのも面白いかもしれませんね。

さて、
この西宮エリアを手始めに、阪神エリアの古代地形をこれから巡り歩いてみようかと考えています。それらのレポートは追々「十三のいま昔を歩こう」で紹介する予定です。とりあえずダイジェストでこのエリアの紹介を。

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こちらは広田神社。「伊勢大神宮御同体」の兵庫県下第一の御社格御由緒の大社です。

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西宮神社。全国のえびす神社の総本山です。

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越木岩(こしきいわ)神社本殿の奥にご神体の「甑岩(こしきいわ)」があります。森の中には古代信仰の祭祀場である巨石群もありアースダイビングする上でも、とても興味深い場所です。

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入り海の中州であった場所にはなぜか巨木がたくさん残っています。これは西宮市役所前の楠の巨木。

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市役所の東隣、海清寺の大クス。樹齢約600年でこの周辺では一番の巨木。

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宮水発祥之地の碑。
清酒桜正宗の醸造元である山邑太左衛門が、天保十一年(1840)にこの地で汲んだ水で仕込んで美酒を得ました。これが宮水の発見とされています。これを聞き伝えた各地の酒造家が争って宮水を使うようになります。西宮の酒のはじまりの場所がここのようです。

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これが宮水を汲んだとされる「梅の木井戸」。
どうやらこれはモニュメント的なものらしい。

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周辺には各酒造メーカーの井戸場がたくさんあります。
こちらは宮水の発見者である山邑太左衛門氏の醸造元、桜正宗の宮水井戸場。

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菊正宗の宮水井戸場。

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宮水庭園にある大関の宮水井戸場。宮水庭園は、白鷹・白鹿・大関の三社の宮水井戸の敷地を合わせて平成9年(1997)に整備した場所です。

この地域に酒蔵がたくさん集まっているのは知っていましたが、宮水の井戸場がこのエリアだけに集中していることを今回始めて知りました。どこを掘っても酒造に適した宮水が出る訳ではないのですね。地上の高低差も面白いが、地下の地層を知るのもなかなか面白いのかもしれない。




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