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大阪の地形について

01:00

osaka_002.jpg

大阪の地形図を広範囲で見てみたいと思います。
この地形図は国土地理院の数値地図5mメッシュ(標高)と10mメッシュ(標高)をカシミール3Dで制作している。(数値地図5mメッシュで欠けている部分を数値地図10mメッシュで補っています。)

大阪の中心部は低地が大部分である事がよくわかる地形図です。中央部に上町台地があり、北には千里丘陵や北摂山地、千里丘陵の西側に伊丹段丘があり、台地の東側には生駒山地や枚方丘陵がある。千里丘陵は東京の地形にやや似ている所があり、スリバチ地形はここを歩けば見つけることが出来そうです。伊丹段丘は猪名川と武庫川の間にあり、地形が段々になっている。よく見ると猪名川の西側に段が見えるが、この段沿いを歩くのも面白いかもしれない。

地形図に歴史ある神社をプロットしてみた。すると低地と高台の境目にすべてが当てはまる。岬や崖の上は古来より聖地とされてきたというが、あるべき場所に重要な神社が置かれている事を改めて実感する。また、上町台地の南には世界的歴史遺産である百舌鳥(もず)古墳群があり、その東側に古市古墳群がある。百舌鳥古墳群は海からよく見える場所にあり、古市古墳群は大和川を遡り大和へ向かう途中にある。両古墳群は渡来人が多く訪れた地域でありアースダイバー的にもとても興味深い地域だ。

大阪高低差学会としては、上町台地を中心にフィールドワークをしていこうと思っていますが、このように俯瞰で見ると興味深い地域は多い。とても素敵です。会員の皆さんもそれ意外の高低差に関心をお持ちの方も、ぜひお近くのフィールドに出て面白い高低差を発見してみて下さい。きっと「お〜っ!」っとうなってしまう高低差が隠れているに違いない。


(追記)
奈良、京都も見てみたいという声がありましたので追記しました。
nara_kyoto02.jpg

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東京と大阪の地形の違い

14:00

tokyo_osaka_04.jpg

左が東京、右が大阪です。
カシミール3Dで、同じ標高データパレットを使用し、大きさの比率も同じにして、高低差の違いを見比べてみました。

東京は、フラクタル状に入り込んだ複雑な地形をしていて、無数の谷が存在しています。東京駅の西側に皇居の堀が確認できますが、皇居のある場所が岬の先端部であることがわかりますね。

大阪は、土地の大部分が低地で、その中心に岬のように突き出た上町台地があります。その北端部には大阪城の堀が確認できます。台地の西側は大阪海岸低地、東側は河内低地が広がっており、縄文海進時にはそのほとんどが海の底でした。その後、淀川や大和川から運ばれてきた土砂などが堆積して現在の大阪平野が生まれています。台地の西側に急崖の場所がありますが、これは縄文海進時の波食崖と考えられています。

このように東京と大阪の地形を比べると、まったく違う顔をしています。東京では地形の変化を楽しむ人達が増えてきていると聞きますが、大阪ではまだまだ少ない。その理由はこの地形を見るとよくわかります。

大阪に暮らす人の中でも住んでいる地域によって地形の印象は様々です。高低差がほとんどない平坦な場所で生まれ育った私(淀川区在住)は、大阪の街に坂のイメージはまったくと言っていいほどありませんでした。逆に台地周辺に住んでいる人にとって、大阪は坂が多い街という印象なのかもしれません。

太古の時代から、海洋民や渡来人が瀬戸内海を渡って大阪湾に到着した時、最初に目にするのが台地の丘です。ここには様々な重要な施設が建てられました。難波宮や大坂城、四天王寺など日本の歴史に重要な役割を果たした施設が、層のように積み重なってできているのが上町台地です。

歴史を知れば知るほど凄い場所。
こんな場所、日本中探してもなかなかないかもですね。
きっと面白い高低差が眠っているに違いない。

どんどんフィールドワークに出かけましょうか。
気候も良くなってくる事だし。



参考・上町台地に置かれた主要施設
難波高津宮(5世紀頃)※場所は諸説あり
法円坂巨大倉庫群(5世紀頃)
四天王寺(593〜現在)
前期難波宮〈難波長柄豊崎宮〉(645〜686)
後期難波宮(726〜744)
石山本願寺(1496〜1580)
豊臣大坂城(1583〜1615)
徳川大坂城(1619〜1868)
大阪府庁舎(1926〜現在)



母なる台地と大阪高低差学会について

07:00

motherplateau.jpg

太古の時代、大阪平野の大部分が海の底であったといわれています。その中心に半島として存在していたのが上町台地。生駒山麓には縄文時代から大阪先住民(大阪アボリジニ)が住んでおり、彼らにとって上町台地は太陽が沈んでゆく神秘的な聖地であったと考えられます。その後上町台地は、政治・行政、信仰、文化の中心地となり、大阪の都市としての発達の基礎をなす土台となりました。上町台地自体を見ることは難しいですが、地形データで見ると、それはまるでオーストラリアのマウント・オーガスタスのように雄大な姿をしている。また、エアーズロックのようにスピリチャルな何かを感じさせてくれる場所でもあります。上町台地は、我々大阪人にとっては、母なる台地・マザープラトーなのです。




「大阪高低差学会」発足について

中沢新一氏の「大阪アースダイバー」が出版されたこともあり、大阪でも上町台地のような高低差のある地形に関心が集まっています。東京では地形を楽しむための著書も多く、それを楽しんでいる人達も多いと聞きます。タモリさんの「日本坂道学会」や「東京スリバチ学会」はその代表例ですね。

「大阪でも地形を楽しむ人達が増えてほしい。何かやってよ。」

とは、中沢さんとお会いした時に私にかけてくれた言葉。そういうこともあり、「大阪高低差学会」というほとんど前者のパクリのような名前の会を発足することにしました。といっても難しい研究などできるはずがありません。上町台地を中心にみんなで楽しく大阪の高低差を研究できればと思っています。できれば、各々が高低差や上町台地に関するテーマを見つけて研究していただけるとうれしい。そしてそれを発表する場があり、シンポジウムのようなことができればと考えています。さらに、高低差を歩く「大阪アースダイバーツアー」みたいなものも企画したいと考えています。

このブログは頻繁に更新する事はないかもしれませんが、
定期的に調査結果のような記事をアップする予定です。

大阪の地形や上町台地に関心のある方。
大阪アースダイバーに関心のある方。
いっしょに大阪の高低差を楽しみませんか。

母なる台地をアースダイビングしましょう。


新之介







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